その日は、夜約束をしていた。
5時過ぎに「もうすこしがんばるよ」て
連絡が来た。もうすこしって9時か10時くらいかな?
聞かなかったわたしも悪いけど、
いつもの感じかなーって勝手に思ってた。
片付けとか、明日の準備とか
することは終わって、
眠いなぁって思いながら待っていた。
来たのは0時過ぎ。
ごめんねも、ありがとうもなく、
することだけして、寝ていった。
気持ちのすきま、感じなかった?
わたしが待ってるのは当たり前なのかなぁって
なんだかすこし悲しくなった。
すやすや寝息をたてている人を見ながら
大事にしてくれてるのは感じてるのに
せつないって思った。
だいすきなのに、なんでこんなに苦しいの?
お仕事だし、別にそこは責めていない。
がんばってるのは、知ってる
尊敬してるし、応援してる。
何より、一所懸命はセクシーだから。
こんなにくっついているのに、
すきまがあいてしまった気がして
ぎゅうううって抱きしめた。
どこにもいかないでって。
ぎゅうううううって。
寝ぼけながら抱きしめ返してくれる。
気持ちと肌のすきまを抱きしめながら眠った。